世の中には偶然から生まれたヒットアイテムがたくさんあります。そういった歴史から何かを学び、ビジネスに活かせればとメモしてみました。
コカコーラはもともと薬だった?
ジョン・ペンバートン氏は薬剤師で、米ジョージア州に「ジョン・ペンバートン」という薬屋を営んでいました。
ペンバートン氏は1880年ごろ、彼自信南北戦争中に負傷し、モルヒネ中毒になっており薬物依存を治すため「奇跡の植物」として注目を集めていた「コカ」を使い、ワインにコカの成分を溶かし込んだ飲み物を開発しました。
この「コカ」とはコカインでコカの葉から抽出した成分が微量に含まれていました。アルコールとコカインを組み合わせ、うつ状態を改善し、活力を与えるということで人気に。
しかし禁酒運動が盛り上がり、ペンバートン氏の薬も例外ではなく、酒中でも飲めるコカを使った飲み物を模索し続けていました。
従業員の不正?がっきかけ
そんな中、ペンバートン氏が店の奥に入ると従業員2人がシロップ状の頭痛薬を水で割って飲んでました。
今、これをSNSでアップしようものなら即炎上という、結構な「不祥事」になるところですが、ペンバートン氏「ちょっと飲ませてくれ」と言いました。
「うまいじゃないか。これ水じゃなくてソーダ水だとどうなるだろう?」
これが「コカ・コーラ」誕生のきっかけとなりました。
世界で初めて「コカ・コーラ」が売り出されたのは1886年5月8日です。
禁酒法時代にもヒットしたコカ・コーラ
この時代密造酒がどんどん作られましたが、お酒は質が良いものではなく、そのお酒をどうやって飲もうかと考えるようになった結果、新しいカクテルが生まれるようになります。
コカ・コーラはカクテルとして、お酒で割るものとして広く愛されました。
ヒット商品を生む偶然性をつかむ好奇心
従業員が店の商品を勝手に利用したら、なんと言いますか?「何やってんだ!」と怒る方も多いと思います。多分自分もそうです。
そうではなく、それを試みとして捉える好奇心が大事な要素の一つなのだと思いました。
ちなみに、「コカ・コーラ」のロゴもデザイナーに任せたわけではなく、偶然売上記録に書いていた筆記体をそのまま使用したそうです。
常に問題意識と好奇心を持つことが大事なんですね。